財務・会計 徹底分析その2 ファイナンスⅡ(証券投資論)

一次試験

こんにちは。まっころです。

前回の記事「財務・会計 徹底分析その1 全体分析」で、中小企業診断士試験に合格する上では避けては通れない「財務・会計」について、全体の分析を行いました。

今回はその中で最も重要な分野である「ファイナンスⅡ(証券投資論)」について、分析を進めていきたいと思います。

なぜ「ファイナンスⅡ(証券投資論)」が最も重要か分からない方は、前回の記事「財務・会計 徹底分析その1 全体分析」をお読みください。

この分野は出題が増える傾向にあり、平成28年度以降、7問の出題が続いています。

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概要

この分野は

  • 証券投資論
  • デリバティブ

の2つに分けられます。この分野が苦手な方も多いのではないでしょうか。私も「財務・会計が得意」とか言いながら、最も苦手としていた分野でした。

 

ただ、実はけっこう範囲は狭いんですよね。

私の手元にある「TACスピードテキスト2017年度版」を参考にすると(古くてすみません)、目次やまとめを除いた「381ページ」中、この分野はわずか「34ページ」、率にすると「約9%」です。

平成25~30年度の分析で、この分野の配点は平均23.3点でしたから、「この分野は全体の23.3%を占める」ということになります。

 

全体の23.3%を占める分野のテキストのページ数がわずか9%です。「ちょっと頑張ってみよう」という気がしませんか?

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出題される分野

前回と同じく、平成25年度~30年度の6年分の過去問を分析しています。6年間で「ファイナンスⅡ(証券投資論)」の分野の出題は「35回」でした。

(ここからは配点ではなく、出題回数でカウントしています)

分野 出題回数
CAPM 7回
オプション取引 5回
ポートフォリオ 5回
期待値と標準偏差 4回
共分散と相関係数 3回
個別リスクと市場リスク 2回
効率的市場 2回
投資家のリスクに対する態度 2回
デリバティブ 1回
安全資産とリスク資産 1回
為替予約 1回
先渡・先物取引 1回
流動性リスク 1回

 

出題回数第1位は「CAPM」でした。

6年で7回ですから「毎年出ている」と言いたいところですが、1年に複数回出ることも多く、逆に全くでなかった年度もあります。

 

第2位は同率で、「オプション取引」「ポートフォリオ」です。6年で5回ずつですから、出ると思ったほうが良さそうです。

 

第4位、第5位は「期待値と標準偏差」「共分散と相関係数」となります。今回は分けてカウントしていますが、この2つは近い分野ですよね。まとめて勉強すれば良いと思います。

 

この辺りまでが、「最重要分野」と言えるでしょうか。こういった情報はテキストにも載っているでしょうから、特段目新しい情報ではないかもしれません。

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問題の形式

続いての切り口は「問われ方」です。

問われ方を「知識問題」「計算問題」「グラフ読み取り問題」の3つに分け、出題回数を分析しました。

問われ方 出題回数
知識問題 18回
計算問題 9回
グラフ読み取り問題 8回

全35問中、最も多い問われ方は「知識問題」でした。前回の分析では「財務・会計全体では『計算問題』が最も多い」ので、この分野は「全体と比較しても『知識問題』が多い傾向」ということになりますね。

また、この分野特有の「グラフ読み取り問題」があります。この形式は他の分野では出てきません。

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対策

知識問題への対策

この分野の「知識問題」は、

  • 知っていれば即答できる
  • 知らなければ答えられない

という問題が多いと思います。

「知らなければ答えられない」のですから、財務・会計が得意だろうが不得意だろうが関係ありません。逆に苦手な人の方がちゃんと取り組もうとするため、正解できることも多いのではないでしょうか。

(ただし、公式の活用や計算が一切不要というわけではありませんので、やはり公式はしっかり理解しておき、計算に慣れておく必要もあると思います。)

「知識問題」が半分以上なわけですから、しっかり取り組めば、点数を稼げると思います。

 

財務・会計への対策は、「とにかく問題をたくさんこなす」ことだとよく言われます。

  • 1日1問は必ず解く
  • どの科目を勉強する際も、1日30分は財務・会計の時間を確保する

といった対策をお勧めする人も少なくありません。私も概ね賛成です。

 

ただ、この知識問題については、漠然と問題を解くだけで良いのでしょうか?

むしろ、この問題については「企業経営理論」や「運営管理」と同じように、「問われていることについてしっかり理解する」必要があると思います。

「とりあえず数をこなす」のではなく、「1問ずつ丁寧に振り返り、自分の足りない知識を認識し、足りない知識を補完する」必要があると思います。

企業経営理論や運営管理で、ただ問題集や過去問を回し、答え合わせに時間をかけなかったら点数は伸びませんよね?

 

「知識問題」への対策は、企業経営理論や運営管理と同じような取り組みをされてはいかがでしょうか?

計算問題の対策

さて、「知識問題」の方が多いとはいえ、「計算問題」もしっかり出ます。対策をしないわけにはいきません。

この問題への対策はやはり、「数をこなす」になりそうです。

ただ、「ファイナンスⅡ(証券投資論)」の「計算問題」は以下の公式の使いまわしで解くことができそうです。

  • 期待値=(とる可能性のある値×確率)の和
  • 標準偏差=√分散
  • 共分散=Σ(A証券の偏差×B証券の偏差×確率)
  • 相関係数=共分散/A証券の標準偏差×B証券の標準偏差
  • 個別証券の期待収益率=リスクフリーレート+β×(市場ポートフォリオの期待収益率ーリスクフリーレート)
  • β=相関係数×A証券の標準偏差/市場ポートフォリオの標準偏差

6つを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、私の感覚では「意外と少ないな」でした。試しにこの6つの公式を使って、過去問を解いてみてください。

意外に全部解けませんか?

グラフ読み取り問題の対策

「グラフ読み取り問題」は、苦手な方も多いと思います。どことなく「マクロ経済」っぽい問題ですよね。

これはもう、「丸暗記」が良いと思います。

丸暗記方法ですが、「まとめシート」に語呂合わせを含めた様々な丸暗記方法が記載されています。特に「コールオプション・プットオプション」のグラフや用語の覚え方は秀逸です。これだけでも買う価値ありです。

私は、この書籍を一次試験の勉強時には知らず、二次試験対策用としてお勧めされて初めて知り、購入しました。二次試験用としても大いに活用しましたが、一次試験の内から活用すれば良かったと後悔しました。

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まとめ

いかがでしょうか?

非常に難しいこの分野ですが、一番のポイントは「全体の23.3%を占める分野のテキストのページ数がわずか9%」です。

コストパフォーマンス抜群のこの分野。点数を稼げる分野になるよう、頑張りましょう!

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