こんにちは。まっころです。
今回は、「今からできる二次試験対策」について、書いていきたいと思います。
「今」っていつだ?と思われるかもしれませんが、「一次試験の勉強真っ最中で、まだ全ての科目に手をつけられていないくらい」を想定しています。
まだ「企業経営理論」「財務・会計」あたりの科目もこれからという方は、まずは一次試験の勉強をしてください(笑)
過去問を見る
まずは基本ですが、過去問を見ましょう。
中小企業診断士協会のホームページで公開されていますので、無料で見られます。今のところは、読み物として読む程度で良いと思います。
ただ、いずれ二次試験の勉強をする際、「初見の過去問に取り組みたい」ということが出てきます。
あまり読みすぎると内容を覚えてしまい、過去問に取り組む際に影響がある可能性がありますので、読むのは1年分で良いのではないでしょうか。
今であれば、平成29年度(2018年)分を読むことをオススメします。理由は後述します。
ふぞろいな合格答案を購入する
過去問を見たら、次は「ふぞろいな合格答案」を1冊購入してみることをお勧めします。
今であれば、「ふぞろいな合格答案11(2018年版)」がお勧めです。「過去問を見るのは平成29年度(2018年)が良い」というのは、ふぞろいの年度と合わせるためですね。
また、「ふぞろいな合格答案 10年ブック」もお勧めで、これを購入される方も多い(私も買いました)と思いますが、10年ブックには平成28年度(2017年)分までしか掲載されていません。
要するに「ふぞろいな合格答案11(2018年版)は結局買うことになる」ので、今のうちに買っておけば良いということです。
実際の受験生が書いた再現解答や予想点数だけでなく、考え方や当日の流れなどが細かく書かれており、二次試験を受ける人には必須の1冊です。
一次試験が終わると売り切れることも多いので、ぜひ今のうちに。
関連書籍を読む
二次試験には、いくつかお勧めの関連書籍があります。
一次試験が終わると、二次試験対策に多くの時間を割くことになり、悠長に関連書籍を読む時間は無くなります。
今のうちに読んでおいてはいかがでしょうか。
事例Ⅰ関連
- 三枝匡 ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へお勧め度★☆☆
- 三枝匡V字回復の経営―2年で会社を変えられますかお勧め度★☆☆
実話を元にしたほぼノンフィクションの経営小説。
ボストン・コンサルティング・グループ出身の筆者が企業に入り込んで実行する施策の数々は、「経営理論」が「実践」で大いに生かされており、非常に勉強になります。というか、もう、めちゃくちゃ面白いです。
「経営戦略」「フレームワーク」「コア・コンピタンス」「PPM」「シナジー」など様々な用語が実践で活かされています。試験に直結はしないので星1つですが、恐らくどこかで役立つと思います。
事例Ⅱ関連
- 岩崎邦彦 小が大を超えるマーケティングの法則お勧め度★★★
- 岩崎邦彦 スモールビジネス・マーケティングお勧め度★★★
事例Ⅱでは「定番&鉄板」のこの2冊。事例Ⅱ作問担当の岩崎邦彦さんの本です。これは読んでおいた方がいいと思います。
二次試験における「中小企業・小規模事業者の戦い方」の基本が学べます。
事例Ⅲ関連
- 青木幹晴 全図解トヨタ生産工場のしくみお勧め度★★☆
- エリヤフ・ゴールドラット ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かお勧め度★☆☆
- エリヤフ・ゴールドラット ザ・ゴール(コミック版)お勧め度★★★
事例Ⅲは、生産関連の書籍がお勧めです。Just In Timeを書いた「ザ・ゴール」はお勧めですが、めちゃくちゃ量が多いので読み切れないと思います。コミック版がお勧めです(笑)
事例Ⅳ関連
- 石島洋一 決算書がおもしろいほどわかる本お勧め度★★★
事例Ⅳはこちら。決算書の読み方が分かりやすく書かれていると思います。
基礎能力を付ける
二次試験に必要な基礎能力とは何でしょうか?
私は、
- 読む力
- 書く力
- 数字を読む力
- 論理的に考える力
の4つだと考えています。「読み・書き・そろばん+ロジカルシンキング」です。
これらの能力は二次試験突破にとても重要ですが、直前に鍛えることは難しいです。今のうちから鍛えておくと良いと思います。
鍛え方はいろいろありますが、私が思いつく限りの方法を書いてみます。ご参考になれば幸いです。
読む力を鍛える
「読書習慣を付ける」のが最も良いと思います。
日本人の平均読書冊数は年間12~13冊だそうです。それより少ない人は読書習慣を付けた方が良さそうです。
お勧めは
- Amazonの中古本
- Kindle Unlimited
です。
「Amazonの中古本」は最安1円(送料はかかります)で買えますし、「Kindle Unlimited」は月額1,000円払えば読み放題(読める本はけっこう限られますが)です。
あと、「新聞を読む」のも良いですね。一次試験の「経済」の時事問題対策にもなりそうです。
書く力を鍛える
「読む力は読書習慣で鍛える」ですから、書く力も「書く習慣」で鍛えるしかないですよね。
「日本経済新聞の『春秋』の要約を通じて書く力を付ける」方法は有名ですよね。私はよく分からなかったのでやりませんでしたが(笑)
私のお勧めは「仕事でのコミュニケーションをメール主体に変える」です。「電話したいな」と思った時も、メールにするのです。
最初は大変に感じるかもしれませんが、それだけ「書く習慣が無かった」ということです。
私はこれで、
- 書くスピードが上がった
- 短い文章で伝えられるようになった
という効果がありました。ま、鍛えられてこの程度ですが・・・。
数字を読む力を鍛える
「決算書を読む」のが一番だと思います。
普段の仕事が営業であれば顧客の、そうでなくても自社や気になる会社の決算書をいろいろと読んでみたらいかがでしょうか?上場企業であれば企業ホームページに公開されています。
同業数社を比べてみるのもいいかもしれませんね。
論理的に考える力を鍛える
もしかしたらこれが一番重要かもしれません。いわゆるロジカルシンキングですね。
鍛え方は難しいですが、とりあえず論理的に考えるフレームワーク「ロジックツリー」「MECE(ミーシー)」といったワードで検索し、いろんなウェブサイトやブログなどを読んでみてはいかがでしょうか?
私は上司が非常に厳しく、仕事で資料作成をする際など、論理的な考え方を徹底的に叩き込まれました。たくさん叱られもしましたが、今ではとても感謝しています。
「与件文という前提条件から論理を飛躍させず解答を導き出す」のは、ロジカルシンキングが欠かせません。
最後に
いかがでしたでしょうか?
一次試験が終わってから二次試験までは約2か月半。諦めて1年後を目指す方もいらっしゃいますが、一次試験に合格したハイテンションを保ったままのストレート合格が理想ですよね。
ぜひ今の内から少しずつ準備し、ストレート合格を目指してください!