完璧主義は最大の敵。中途半端でも一次試験に挑戦した方が良い理由。

完璧主義は最大の敵。中途半端でも一次試験に挑戦した方が良い理由。

こんにちは。まっころです。

今回は中途半端でも一次試験に挑戦しよう!ということを書いていきます。

完璧主義は最大の敵

資格試験の勉強をしていると、どうしても完璧主義に陥ってしまう人、いませんでしょうか?

実は私もそうでした。

1つでも分からない論点があるとそこで止まってしまい、モチベーションが落ち、勉強から離れてしまうことが何度もありました。

また、7科目の勉強が完了しないと一次試験には受からないと思っていましたし、数年間の過去問で安定的に60点以上取れるようにならないと、本番でも合格点は取れないと思っていました。

全然そんなことありません。

特に、中小企業診断士の一次試験は7科目もあります。分からない論点は必ず出てきますし、得意な科目もあれば苦手な科目も出てきます。全科目・全範囲を完璧に理解しようとしても、必ず無理が出ます。

完璧主義はデメリットしかありません。

 

・・・ということは、多分、皆、分かっていると思うのですが、どうしても完璧主義になってしまう人、いますよね。

今回は、中途半端でも大丈夫だということを、私の実際のデータをもとに、解説していきたいと思います。

私が一次試験に合格するまで

独学合格までの道のり その2や、まだ間に合う!一次試験までの一週間でやることでも書きましたが、私は相当に中途半端な状態で、一次試験に挑みました

全科目合格を目指して受験を申し込んだのですが、その後の勉強の進捗が悪く、その年の一次試験突破は完全に諦めていました。

前の年に「財務・会計」は科目合格していましたので、

  • 経済学・経済政策
  • 企業経営理論
  • 運営管理

の科目合格を目指していました。

 

  • 経営情報システム
  • 経営法務
  • 中小企業経営・中小企業政策

は一応勉強したものの圧倒的に復習が不足しており、どう考えても合格できる気がしませんでした。

過去問に何度取り組んでも合格点には届かなかったですし、「中小」に至っては「中小企業政策」の分野がほぼ未着手でした。

 

また、今年は一次試験突破は諦めていましたので、「財務・会計」の復習もそれほどしておらず、もしかしたら60点取れないのでは?と思っていました。当初の予定では、得意な「財務」の対策もしっかり行い、得点源にするつもりだったのです。

(科目合格は合格の翌々年まで有効ですので、今回「財務・会計」に不合格でも、次回まで科目合格は有効でした。なので、60点取れなくても問題無いと考えていました。)

 

さて、こんな状態から合格できたのは、なぜでしょうか?この辺りに、中小企業診断士の勉強を効率的に進めるコツが隠されていると思います。

私が合格できた理由 その1 「科目の性質」

まず、私の1年目の一次試験の結果を見ていただきたいと思います。

 

平成29年度 一次試験の結果(勉強期間:約9か月)

科目 点数 結果 勉強の進捗
経済 56点   無勉強
財務 76点 科目合格 テキスト・問題集で学習
経営 59点   テキスト・問題集で学習
運営 42点   テキスト・問題集で、範囲の半分ほど学習
法務 52点   無勉強
情報 48点   無勉強
中小 30点 足切り 無勉強
合計 363点    

この結果に至るまでの詳細は、独学合格までの道のり その1を読んでいただきたいと思いますが、合計363点で不合格になっています。無勉強の科目が4科目もあり、当然の結果です。

まず、

  • 「財務・会計」がまあまあの高得点で科目合格
  • 「企業経営理論」があと1点で惜しくも不合格

となっていますが、問題はそこではありません。

 

着目すべきは、全くの無勉強で挑んだ、

  • 経済学・経済政策
  • 経営情報システム
  • 経営法務

がそこそこの得点が取れており、少なくとも足切りを回避できてるという点です。特に「経済学・経済政策」はあと1問で合格の56点という高得点でした。

逆に、範囲の半分ほどは学習済みで、「もしかしたら合格できるのでは?」と期待していた「運営管理」はまさかの42点でした。

 

このことから考えられる一次試験の特徴は、無勉強orそこそこの勉強でもそれなりに取れるが、高得点を取るのは難しいということです。

中小企業診断士は、30~40代のビジネスマンに人気の資格です。30~40代にもなると、様々な仕事を経験していることも多く、社会経験が豊富だと思います。その経験で、けっこう点数が取れてしまうのです。

(なので、大学生とか、社会人になってまだ数年の方が合格しているのを見ると、本当にすごいと思います。)

私が合格できた理由 その2 「試験制度」

次に私の2年目の一次試験の結果を見ていただきたいと思います。

 

平成30年度 一次試験の結果(勉強期間:約1年9か月)

科目 点数 結果 勉強の進捗
経済 84点   テキスト・問題集・過去問でみっちり学習
財務 64点   合格済みなので、簡単な復習のみ
経営 71点   テキスト・問題集・過去問でみっちり学習
運営 81点   テキスト・問題集・過去問でみっちり学習
法務 56点   テキスト・問題集・過去問でみっちり学習したが諦めた
情報 60点   テキスト・問題集・過去問でみっちり学習したが諦めた
中小 54点   テキスト・問題集で学習したが諦めた。中小企業政策はほぼ未着手
合計 470点 合格  

この結果に至るまでの詳細は、独学合格までの道のり その2を読んでいただきたいと思いますが、合計470点と、まあまあの高得点で合格しています。

先ほども書きましたが、この年は、前の年に「財務・会計」は科目合格していましたので、その年は

  • 経済学・経済政策
  • 企業経営理論
  • 運営管理

の科目合格を目指していました。

 

  • 経営情報システム
  • 経営法務
  • 中小企業経営・中小企業政策

は一応勉強したものの圧倒的に復習が不足しており、どう考えても合格できる気がしませんでした。

諦めたはずの3科目でまあまあの高得点が取れたことが合格に繋がったと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

この年の結果は1日目の4科目で決まっていたのです。

 

1日目の4科目、

  • 経済学・経済政策
  • 財務・会計
  • 企業経営理論
  • 運営管理

の点数を合計すると、ちょうど300点。一次試験の合格に必要な点数は420点ですから、2日目の3科目で120点取れれば合格ということになります。

1科目あたり40点。ちょうど足切りとなる点数ですね。

つまり私は、2日目の3科目で、足切りさえ回避できれば合格していたということになります。

私は1年前、無勉強の状態で4科目受験し、そのうち3科目で足切りを回避しています。今年は、諦めた3科目もそれなりに勉強してきましたので、合格点は無理でも足切りを回避することはできると考えられました。

このことから考えられる一次試験の特徴は、得意科目のアドバンテージはめちゃくちゃデカイということです。

 

ちなみに、今は情報が充実しており、1日目の夜には結果がほぼ分かってしまいます。

「経済」と「財務」は1日目が終わると外で予備校が解答速報を配っていますし、「運営」は唯一「KEC」という予備校が解答速報を発表していました。

私は1日目の夜、翌日の3科目で足切りさえ回避できれば合格という事実を知り、急遽色めき立ちます。

そこから夜を徹して、最も不安&前年に唯一の足きりだった「中小」の必死の暗記が始まるのですが、無事、一次試験に合格でき、本当に良かったと思います。

このことから考えられる一次試験の特徴は、結局、相対的な自分の勉強の状況なんて、試験を受けてみないとわからないということです。

(いや、一次試験の特徴というより、全ての資格試験はそうかもしれませんね。)

試験が終わり、結果が分かり、平均点と比べて初めて自分の状況が分かります。また、試験の内容によっても変わるため、その状況もあくまで流動的であるといえるでしょう。

中途半端でいい!

なので、何度も言いますが、中途半端な状態で一次試験に挑戦しているのはあなただけではないし、それどころか、完璧に対策ができている人なんてほとんどいないので、当日は全力を尽くしましょうということです。

特に絶対にしてはいけないのは、

  • 勉強していない科目は受けない
  • 勉強していない科目だから、問題文もあまり読まず、適当に解答する

といった行為です。特に、受けない科目は0点になってしまいますので、それをしてしまうと合格は100%ありません。

もし、仮にですが、受けた6科目で420点を超えており(380点でもいいですが)、残り1科目が未受験で0点だったら・・・泣くに泣けませんよね。

 

「いや、でも、中途半端に受かってしまうと、二次試験や、診断士になってから苦労するのでは・・・」と思う人がいるかもしれませんが、絶対に大丈夫です。

苦手だったところは、診断士になってから勉強すればよいのです。というか、試験合格なんてゴールでもなんでもなくて、診断士になってからも勉強の日々は続きます。

 

目標はあくまで試験合格のはずです。完璧主義に陥ることなく、試験合格を目指して頑張ってください!

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