こんにちは。まっころです。
今回は、一次試験までの残り一週間でやった方が良いことについて、書いていきます。
まだ間に合う
さて、勉強の状況はいかがでしょうか?
独学で勉強していると特に、「自分以外の人は、7科目全ての勉強が終わっているのではないか?」と不安になりますよね。
大丈夫です。そんな人はほとんどいません。
あと一週間しかないのに、
- 理解できていない点が、まだまだたくさんある
- 苦手な部分の対策が追い付かない
という方。全然大丈夫です。
- まだ勉強できていない範囲がある
という方。OKです。
- ほとんど手が付けられていない科目がある
という方。まだギリギリ間に合います。
私が一次試験に合格した際、試験の一週間前は、
今年は「経営」「運営」「経済」の3科目に合格できればいいや・・・
と考えていました。(「財務」は昨年に合格済みでした。)
更に、
「経営」「運営」「経済」ですら、理解できていない点が、まだまだたくさんあるし、苦手な部分の対策が追い付かない!
という状態でした。
そんな時点から、終わってみれば470点というまあまあの高得点での合格。60点を下回ったのは、法務(56点)、中小(54点)の2科目だけでした。
直前の一週間に、いったい何をやったのでしょうか?
やった方が良いこととは?
最後の一週間でやるべきことは、選択と集中です。
具体的には、
- 正答率が高い王道の問題を、確実に解けるようにする
- 理解しているつもりだけど、もしかしたら怪しいという問題を、確実に解けるようにする
をやった方が良いです。
逆に、
- 理解できていない範囲を一から勉強し直す
- 難問にチャレンジする
はやめた方が良いです。結局中途半端になり、点数に結びつかないことが多いです。
基本は、過去問の中の正答率が高い問題を集中的に解き、間違えた問題を徹底的に復習することです。
恐らく、ほとんどの過去問には正答率が書かれていると思いますので、しっかり確認してください。この直前期に、闇雲に問題を解くのは危険です。
では、科目別に、具体例を書いていきたいと思います。
企業経営理論
企業経営理論は、恐らく初めのうちに勉強する科目でしょうから、この科目が全く手つかずという方は少ないのではないでしょうか。
この科目が苦手な方に、最後の一週間におススメな勉強法は、基本である過去問の中の正答率が高い問題を集中的に解き、間違えた問題を徹底的に復習することです。
「今まで避けてきた労働関連法規の分野を最後に勉強し、点数を稼ごう」という考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、あまりお勧めできません。(他の分野の対策がバッチリであればアリですが・・・)
それをやるくらいであれば、経営戦略・組織論・マーケティングというメインの分野の復習をした方が良いです。
財務・会計
財務・会計も初めのうちに勉強する科目でしょうから、この科目が全く手つかずという方は少ないのではないでしょうか。
ただ、
- この問題がどうしても解けない
- この問題は何度解いてもどこかで計算ミスをしてしまう
という方は多いのではないでしょうか。
これについての解決策は、恐らくありません。
これまでさんざん練習してもダメだった計算問題が、あと一週間で解けるようになるはずがありません。諦めましょう。
それよりも、
- 忘れがちな公式を丸暗記する
- 計算問題以外を解けるようにする
方がよほど点数に繋がります。どの問題も4点です。
特に計算問題以外を解けるようにするは意外と有効で、「財務・会計 徹底分析その1 全体分析」でも書きましたが、財務・会計って計算問題以外もたくさん出ます。
あと一週間という短期間では、知識問題や公式の暗記が有効だと思われます。暗記で乗り切りましょう。
運営管理
運営管理は、企業経営理論と近いと思います。
基本である過去問の中の正答率が高い問題を集中的に解き、間違えた問題を徹底的に復習することが有効です。
「今まで避けてきたまちづくり三法の分野を最後に勉強し、点数を稼ごう」もあまりオススメできません。
また、アローダイヤグラムのような、理解に時間がかかりそうな問題がまだ解けないという方。諦めましょう。運営管理は問題数が多いので、頑張って解いてもどうせ3点か、せいぜい5点です。
それより基本問題の復習を優先させましょう。
経済学・経済政策
経済学・経済政策がまだ苦手という方。けっこう多いと思います。
実はこの科目の対策は難しいです。
マクロの問題が苦手な方が、問題を解けるようになるには時間がかかりそうですし、1~2問目の時事問題はそもそも対策が難しいですし・・・。
ただ、グラフ問題は、過去問を参考に丸暗記が可能です。
特に、IS・LM・AD・AS曲線の問題は、ある程度丸暗記が可能です。「振り返る。科目ごとの勉強法 〜経済学・経済政策〜」にも書いていますので、参考になれば幸いです。
また、初日の最初の科目ということで、ここでコケると精神的にヤバいです。40点取れればOKと考え、ここでコケても泣かないと心に決めることも、有効ではないかと思います。
経営情報システム
出ました。暗記科目。
暗記科目なので直前対策はしやすいと思いますが、やはり新たな分野の暗記を始めるのはおススメできません。
むしろ、暗記した分野・暗記を試みた分野で、問題を解く練習をした方が良いと思います。テキストの内容が暗記できたかどうかと、問題が解けるかどうかは、実は別ものです。
直前期は問題を解く練習が点数に直結します。
経営法務
経営法務も、経営情報システムとあまり変わりません。
この時期は問題を解く練習が有効です。もちろん問題を解く練習は、問題集ではなく過去問が有効です。
問題集と過去問では問題のレベルが相当違うので(もちろん過去問の方が圧倒的に難しいことが多いです)、この直前期は過去問一択です。
また、会社法・知財を優先して勉強されてきた方が多いと思いますが、逆にそれ以外の分野まで手が回らなかった方。諦めましょう。もう無理です。
これまで取り組んできた分野で点数を稼ぐことだけを考えた方が良いです。
あ、テキストをまだ読んだことが無い分野があるという方は、ざっと読んだ方が良いと思います。やっぱり知識「0」と知識「1」は違うと思います。
中小企業経営・中小企業政策
最後に、中小企業経営・中小企業政策。私もこの科目は、1日目の夜から試験直前までに、相当な知識を詰め込みました。
この科目が他の6科目と異なる点は、1年ごとに内容が変わるということです。
よって、過去問があまり役に立ちません。逆に問題集がとても役に立ちます。
最後の科目です。あとは気合で。
当日の心構え
さて、残り一週間の対策で、色々とバッサリ諦めることをオススメしてきましたが、試験当日は全く逆です。
一切勉強していない分野も含め、絶対に諦めてはいけません。
当日は、
- 勉強していない分野だからと、適当にマークする
- 問題文をざっと読み、感覚でマークする
- 勘でマークする
ということは、絶対にやってはいけません。
一切勉強していない分野でも、集中して問題文や選択肢を読み込めば、一般常識や日本語の読み取りで解答を絞り込める問題がたくさんあります。
仮に正解が分からなくても、
- 4つの選択肢を2つに絞り込むことができれば、正答率は2倍になります。
- 2つに絞り込んだ問題が2問あれば、どちらかは当たります。
私も、勉強していない分野はたくさんありましたが、一次試験の7科目を通じて、解答を勘で選んだ問題はたった1問でした。その1問も、選択肢を2つまでは絞り込み、その2つからはどうしても絞り込めず、勘で選びました。
その問題以外は、全て真剣に文章を読み込み(中には「51対49の確率でアだと思う」というような、メチャクチャ微妙な解答もありましたが)、正答率を1%でも上げようと、頭を悩ませました。
分からない問題を考えるのはメチャクチャ疲れますが、それで取れる問題がいくつもあります。絶対に最後まで諦めてはいけません。
最後に
私の個別事情も含めて書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?
何度も言いますが、重要なのは、
- 最後の一週間は選択と集中。できないところはスッパリ諦める。
- 試験当日は最後の1秒まで絶対に諦めない。
です。
最後の一週間で結果は変わります。最後まで頑張ってください!