こんにちは。まっころです。
今回は、私が各事例を分析した資料と、分析を通じて作成したファイナルペーパーを公開したいと思います。
ここでは事例Ⅳの分析と、ファイナルペーパーを公開します。事例Ⅰ〜Ⅲは以下に掲載しています。
問われる分野の分析
※分析は、平成25〜29年の5年分の過去問を元に行っています。
※出題回数ではなく、配点の割合でグラフ化しています。
※分類はいろいろな考え方があると思います。この分け方はあくまで私の考えです。
正直なところ、事例Ⅳについては分析があまり役立ちませんでしたが(笑)一応聞いてください・・・。
とはいえ、事例Ⅳ全体を俯瞰した上で試験に臨めたので、苦労して分析した意味はあったかな、と思います。
事例Ⅳは、得意不得意が如実に出る事例で、不得意な人にとっては「どう対策したら良いのか」よく分からなくなりましたよね。
それでもやはり、過去の分析はした方が良いことに間違いはありません。では、順に見ていきたいと思います。
経営分析(全体の29%)
第1問目のド定番。経営分析です。
平成30年度の問題は例年に比べて分かりづらかったですが、それでもここは絶対に落とせない問題です。逆に、ここを満点解答すれば、後がぐっと楽になります。
対策は、各指標の特徴をしっかり理解することと、計算間違いを絶対にしないことですかね。
私は必ず「収益性」「効率性」「安全性」の3つを指摘するように心掛けていました。
私は効率性の指摘で「売上高棚卸資産回転率」と「有形固定資産回転率」で迷い、棚卸資産回転率を選択しましたが、今思えば間違えましたね。
それほど減点されていないとは思いますが・・・。
損益分岐点分析(全体の23%)
平成30年度でも出題されましたね。予備校の解答速報でも割れるレベルの引っ掛けがありました。
ツイッターや某掲示板では、最後の最後まで論争が続いていたのではないでしょうか。
営業レバレッジ・損益分岐点比率・安全余裕率などが問われる場合もあり、以外に落とし穴が多い分野だと思います。
「変動費」「固定費」を本当に理解しているかどうか。また、数字の感覚があるかどうか(例えば、固定費が上がったのに損益分岐点売上高が下がったら、「計算ミスしてないか?」と違和感にきづけるかどうかなど)が、試される分野でもあると思います。
投資の経済性分析(全体の14%)
この設問は難問であることも多いですね。理解するだけでも一苦労ですが、計算ミスも起こしやすいです。
この問題は、キャッシュフロー計算書(特にタックスシールド)の知識も重要で、ここが曖昧だとどこかでミスが出て数値が合いません。
難問だった場合、この設問に時間を掛け過ぎるのは非常に危険です。部分点狙いに徹するのも戦略の1つだと思います。
キャッシュフロー計算書(全体の4%)
出題としてはわずか4%(デシジョンツリーよりも低いレベル)ですが、論点としては最重要と言っていいのではないでしょうか。この4%というのは、「単純にキャッシュフロー計算書を書かせる問題」に限っています。
例えば、投資の経済性分析・WACC・デシジョンツリーなど、この知識が無いと解けない問題は多いです。ここは捨ててはいけないところです。
キャッシュフロー計算書は簿記2級でも問われないため、簿記2級保持者が苦手とする分野ではないでしょうか?私も最後まで苦しみました。
正しく書けるようになることも大事ですが、非資金費用の節税効果などは、仕組みも理解しておく必要があると思います。
理解するコツですか?う〜ん・・・。
それぞれで課題は違うと思うので・・・ツイッターでご連絡ください。頑張ってアドバイスします。
ファイナルペーパー
私が作成した事例Ⅳのファイナルペーパーです。
ファイナルペーパー事例Ⅳ※別ウィンドウでPDFファイルが開きます。