こんにちは。まっころです。
今回は実務従事ポイントの獲得方法について、書いていきたいと思います。
試験合格後に必要な「実務補習」or「実務従事」
中小企業診断士になるためには、二次試験に合格後、3年以内に、
- 実務補習を15日以上受ける
- 診断実務に15日以上従事
のどちらかをクリアしなければなりません。
私は一般企業に勤めるサラリーマンですが、
- 実務補習で5ポイント
- 実務従事で10ポイント
獲得し、中小企業診断士に登録しました。
「実務従事って、コンサルタント専用でしょ?」と思うかもしれませんが、実は違います。一般企業に勤めるサラリーマンでも、実務従事でポイントを獲得することができます。
今回は私の経験を元に、一般企業に勤めるサラリーマンが実務従事でポイントを獲得する方法を書いていきたいと思います。
実務従事として認められる要綱とは?
早速ですが、実務従事として認められるのは、どのような活動になるのでしょうか?
中小企業庁のウェブサイトには以下のように書いてあります。
実務従事とは、既に診断士の方が行う経営の診断助言業務と同等の業務を実施することです。
「既に診断士の方が行う経営の診断助言業務と同等の業務」とはハードルが高そうです。まだ診断士ではない、二次試験合格者には難しそうな印象を受けますね。
ただ、イマイチ具体的ではないため、イメージしづらいですね。もう少し詳しく見てみます。
同じく中小企業庁のウェブサイトには以下のように書いてあります。
実務従事の対象となる業務には、以下のようなものがあります。
- 診断士が事業として行う中小企業者に対する経営の診断、助言業務
~中略~
- 中小企業に勤務し経営者からの指示で行う自社に対する診断助言業務、ただし所属部門のルーティンワークを除く
- 金融機関や大企業等に所属し、取引先等中小企業者に対して行う診断助言業務
自分の勤める会社や取引先への診断助言業務でも良いと書かれています。ご存じでしたか?
まとめると、
- 診断先が中小企業であること
- 有償無償は問われない
- 1日1ポイントで計算すること(これは実務補習でも同じですね)
- 診断先が企業の場合は、可能な限り社長に印鑑をもらった方が良い
- 自らが勤める企業でも良い
- 社長が自社の診断をするのはダメ(社長はあくまで「経営者」であり、診断する立場ではないということですね。明確に書かれていませんが、役員でもダメかもしれませんね。)
という条件をクリアすれば良いようです。
もしあなたが、
- 中小企業に勤務しており、経営者との距離が近い
- 金融機関に勤務しており、中小企業の経営指導をする機会がある
- 大企業に勤務しており、下請け企業の経営指導をする機会がある
- 商売人の知り合いがいて(法人じゃなくてもOKです)、経営指導をする機会がある
という場合は、実務従事ポイントを獲得できる可能性があります。
私の場合は「1」でした。
書類の提出方法
中小企業庁のこのページから、様式第19:診断助言業務実績証明書をダウンロードし、
- 自分の氏名や生年月日
- 診断先の企業名
- 診断実施年月日
を書き、社長にハンコをもらえば完了です。
あとは、このページを参考に、
- 中小企業診断士登録申請書(上記と同じこのページからダウンロード可能。様式第1です。)
- 中小企業診断士第2次試験合格証書(原本)
- 実務補習修了証書(原本)または、実務従事の実績証明書(様式18、19、20、原本)
- 住民票の写し
を送ればOKです。
私の場合
私は、一般企業に勤めるサラリーマンです。私も元々は、実務補習で15ポイント獲得するつもりでした。
ただ、二次試験に合格した直後くらいから、関連会社の経営改革に関わることになり、従業員へのヒアリングや、SWOT分析・財務諸表の分析などを本業として行っていました。
実務補習の5日間コースに申し込んだ直後、「あれ?今やっている仕事って、中小企業診断士っぽくない?」と気付き、色々調べたところ、実務従事として認められることが分かりました。
社長に事情を説明したところ、快くハンコを押してもらうことができ、僅か1分で10ポイント獲得することができました。
関連会社への訪問は15日を軽く超えていましたので、全て実務従事で済ませることもできたのですが、せっかく申し込んで5万円支払った後だったので、実務補習も受けることにしました。
実務補習では、
- 指導員である中小企業診断士からの指導を受けられたこと
- 一緒に受講したメンバーとの繋がりができたこと
- 全く知らない業種の診断ができたこと
- メチャクチャ楽しかったこと
など、メリットがたくさんあり、受講して良かったと思います。
ここまで書いておいてなんですが、実務従事でのポイント獲得を検討されている方も、一度くらいは実務補習を受講してみてもいいかもしれませんね。
最後に
どうしてもサラリーマン=実務補習というイメージがありますが、実はそうではないのです。
実務補習はも良いところはたくさんありますが、
- 約15万円の費用
- 決められたスケジュール
- 申し込み枠が少なく、すぐ埋まってしまう
などデメリットも多くあります。
選択肢は多い方が良いですから、実務従事によるポイント獲得も、検討してはいかがでしょうか?