中小企業診断士は価値のある資格なのか?

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こんにちは。中小企業診断士のまっころです。

 

2020年は年明け早々から、「中小企業診断士ってどうなの?」ということについて、ツイッターが少々ざわざわしましたよね。

 

中小企業診断士という資格は、果たして目指す価値のある資格なのかどうか?

 

「人それぞれだよね」と言う人も多いと思います。

私もそう思うのですが、「人それぞれで済ませてはダメな場合」もあると考えています。

それは「本人が全ての可能性を把握した上で意思決定していない場合」です。

 

例えば将来、経営コンサルタントになりたくて、中小企業診断士の資格取得を目指す人がいたとします。

でも、もしかしたら、数年かけて資格取得を目指すより、コンサルファームへの転職活動をした方が早い場合があるかもしれません。

その場合に、「中小企業診断士の資格を取るしか方法は無い」と思い込んで資格取得を目指すのは、とても不幸なことですよね。

 

逆にもし、全ての可能性を考えた上で資格取得を目指す、もしくは目指さないのであれば、それこそ「人それぞれ」です。

自分の人生ですから、責任を取れるのは自分だけ。私も責任は取れませんし、取る気もありません。

きつい言い方ですが「知ったこっちゃない」です。

 

ですが、可能性に気付かないままの人がいるのであれば、「こういう可能性もあるんじゃないですか?」と教えて差し上げたいなぁと考えています。

 

では実際に、中小企業診断士が価値ある資格かどうか、考えていきたいと思います。

 

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中小企業診断士って価値のある資格なのか?

中小企業診断士はビジネス系の資格ですから、その価値は「ビジネスに役立つか?」で決まります。

「中小企業診断士に価値が無い」と言う場合、2通りの考え方があると思います。

  • 中小企業診断士の資格取得のために学ぶ内容は、ビジネスに役立たない
  • 中小企業診断士で学ぶ内容は役立つが、必ずしも資格を取る必要は無い(資格取得はビジネスに役立たない)

の2通りです。

 

資格取得のために学ぶ内容は、ビジネスに役立たないのか?

中小企業診断士の一次試験には7つの科目があります。

  • 企業経営理論
  • 財務・会計
  • 運営管理(オペレーション・マネジメント)
  • 経済学・経済政策
  • 経営情報システム
  • 経営法務
  • 中小企業経営・政策

の7つです。

 

どれもビジネスパーソンに必須の知識ばかりで、「ビジネスパーソンが取りたい資格ナンバーワン」であるのも頷けます。

(正直言うと、「中小企業経営・政策」だけはちょっとアレですが・・・)

 

「いや、これらの知識は必要ないでしょう」という人。

今すぐ、田端信太郎氏が書かれた『これからの会社員の教科書 社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインド71』を買って、「Chapter8 『経済・法律・歴史』は世界のビジネスの共通言語」でも読んどいてください。

 

  • キャッシュフローと利益の違い
  • 頻出の法律用語
  • 執行役員と取締役の違い
  • 一般教養レベルの経済学

といった、ビジネスパーソンとして必須だと書かれています。これらは中小企業診断士の一次試験の内容です。

 

なので、結論として、「中小企業診断士の知識はビジネスに役に立つ」と考えて良いと思います。

 

では、なぜ「価値の無い資格」だと言われてしまうのか?もう少し考えていきたいと思います。

 

必ずしも資格を取る必要は無い(資格はビジネスに役立たない)のか?

こういうことですよね。

「必ずしも資格を取る必要は無い」

 

言い換えると「中小企業診断士と名乗っても大してメリットが無い」ということです。

 

中小企業診断士は名称独占資格です。登録をしていない人が「中小企業診断士です」と名乗ることはできません。

 

ただ、弁護士、公認会計士、税理士のように業務独占資格ではないため、「中小企業診断士じゃないと請け負えない業務」というものが存在しません。

これが、「中小企業診断士と名乗っても大してメリットが無い」と言われる最も大きな理由だと思います。

 

では、業務独占資格でなければ、資格を取るメリットは無いのでしょうか?

 

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業務独占資格でない資格を取る価値があるのか?

これを考えるときに必ず、「業務独占資格でない資格は、資格の勉強をするより、実務で鍛えた方が成長が早い」ということを言う人がいます。

 

どう思いますか?

 

私は、これについては「その通り」だと思います。

  • コンサルタントになりたいなら、さっさとコンサルファームに転職して揉まれた方が早い
  • 経営力を高めたいなら、とっとと小さな会社を買って、経営者になってしまった方が早い

ということです。たしかにその通りです。

 

コンサルタントになりたければ(特に20代くらいであれば)さっさと転職した方が早いです。そこで揉まれるうちに、知識・スキルも自然と身に付くでしょう。

 

「経営力を高めたいなら、経営者になってしまった方が早い」は、少々(というか相当)リスクの高い選択肢ではありますが、間違いではないですよね。

 

でも、こんな人はどうでしょう。

  • 今の会社の業界の専門的な経験を生かして、定年後にコンサルタントとして独立したい
  • 今の会社で経営を担える人材になりたい

 

先ほどの人たちと似てはいますが、少し違います。何が違うのでしょうか?

 

違うのは「時間軸」です。どちらも「早さ」はそれほど求めていません。

 

定年するのは数年~数十年後でしょうし、経営を担える人材になって経営層に入れるのもまだまだ年数がかかるでしょう。

こう言った人たちに、「実務で鍛えた方が早いよ」と言っても「別に早さは求めてないよ」ということになります。

 

こういう人たちには、資格が価値のあるものになるかもしれませんね。

 

(ただ、「定年後に自分の専門知識を生かしてコンサルしたい人」ってメチャクチャ多くて、完全に供給過多です。診断士の資格1つでどうにかなるものではありません。

また、「自分の会社で経営を担いたい」って言っても、あなたの会社って数十年後まで存在するんでしょうか?

「早さを求めない」というのもリスクになりますし、年々そのリスクは大きくなっていきます。

そのあたりも考慮しないと「こんなはずじゃなかった」ということになりかねないので、注意が必要ですね。

あ、これ、完全に自分にも言ってます。)

 

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業務独占資格でない資格でも取りたい?

ここまで考えてきて「まだ中小企業診断士の資格を取りたい」と考える人は、「業務独占資格でないことを承知で取りたい」と考えているわけですよね。

 

また、「コンサルファームに就職することが目的ではないし、少しでも早く経営者になりたいわけでもない」という人だということです。

いえ、全然悪くないと思います。私もそうですし。

 

では、そんなあなたにとって、中小企業診断士という資格は価値のあるものなのでしょうか?

 

がんばって取るほどの資格じゃない?

ここで言われることは、「中小企業診断士は、ビジネスパーソンに必要な知識であることは分かるけど、勉強するだけで良いよね。資格まで取る必要は無いよね」ということです。

 

先ほど書いた「独占業務資格じゃない」というところにも通じるのですが、「無くても問題ない資格にコスト(時間やお金)を投じるのは、コストパフォーマンスが悪い」というところだと思います。

 

「『資格を取ること』に、デメリットがある」という考え方ですね。

どんなデメリットがあるのでしょうか?考えていきたいと思います。

 

資格を取るデメリット①:勉強のスケジュールが固定化される

資格を取るためには、当たり前ですが、資格試験を受ける必要があります。中小企業診断士の場合、

  • 8月に一次試験(今年はオリンピックの影響で7月ですよ~)
  • 10月に二次試験(筆記)
  • 12月に二次試験(口述)

を受ける必要があります。学習のスケジュールを試験日に合わせなければならないんですね。これは結構なデメリットです。

 

例えば5月頃に勉強が一通り終わったとして、一次試験の8月まではあと3ヶ月。他の分野の学習(例えば英語とか)を進めたいところですが、この3ヶ月間に他のことを学んでしまうと、試験の内容を忘れてしまいそうです。

 

実務を進める上で、細かな言葉や数字を覚えておく必要はそれほどありませんが、試験だとそうはいきません。

 

この3ヶ月は無駄です。大きなデメリットです。

 

資格を取るデメリット②:「合格 or 不合格」で「All or Nothing」の判定をされてしまう

知識というものは、「ここまで付ければ全ての役に立つけど、その一歩手前では何の役にも立たない」ということはあまりありません。

付けたら付けた分だけ役に立ちます。

 

ただ、試験に合格するとなると「60点は合格となりますが、59点だと何の役にも立たない」ということが起きてしまいます。

(中小企業診断士の試験では、合格点は60点です)

 

この60点と59点の差って何なのでしょう。ほとんど差が無いと思いませんか?

 

たった1点の差で、片方は(40%も間違えたくせに!)中小企業診断士と名乗り、片方はもう1年勉強しなければならない。

 

わずか1点に1年の価値があるかどうかは、ちょっと疑問です。

 

資格を取るデメリット③:自分に不必要な科目・範囲まで勉強しなくてはならない

中小企業診断士の一次試験の科目は7科目。

(二次試験も4科目ありますが、一次試験の延長線上にある科目なので、あまり考えなくても良いと思います。)

中には、「自分には必要ない」という科目・範囲もあるでしょう。

 

でも、試験となればそうは言ってられません。合格点の60点は不要でも、足切りとなる40点は取らなくてはなりません。

 

もし不要な科目がある場合には、その勉強をしている時間は無駄になりそうです。

 

メリットは無いのか?

結構なデメリットがありました。

 

あれ?でもメリットって無いのでしょうか?

メリットについても考えてみます。

 

資格を取るメリット①:勉強のスケジュールが固定化される

あれ?先ほどのデメリット①と同じです。どういうことでしょうか?

 

「勉強のスケジュールが固定化されるからこそ勉強できる」ってことがありますよね。

 

人間は誰しも弱いので、「○○について勉強してね。期限はいつでもいいよ」と言われると、どうしても先延ばしにしてしまいますよね。

逆に「8月に試験です」と言われるから、7月末には徹夜してでも勉強するわけです。

 

先ほどの

  • コンサルタントになりたいなら、さっさとコンサルファームに転職して揉まれた方が早い
  • 経営力を高めたいなら、とっとと小さな会社を買って、経営者になってしまった方が早い

とも、ちょっとだけ通じるところがあります。

 

  • 期限があるからこそ
  • その業界に飛び込んでしまったからこそ
  • その立場になってしまったからこそ

頑張れるということがあります。

 

人はみな怠惰。これはメリットの1つと言えそうです。

 

資格を取るメリット②:資格取得がマイルストーンになる

「中間目標になる」「励みになる」とかでも良いです。

 

何かしら目標があって資格取得を目指す場合、資格取得はあくまで手段なわけです。これを目的化してしまってはいけません。

 

ただ、人はリターンも無く、頑張り続けることはできるのでしょうか。

 

例えば「ビジネススキルを高めるために、経営に関する知識を身につけたい。だから、中小企業診断士の勉強はするが資格は取れなくても良い」というのは理解できます。

でも、本当に頑張り続けられますか?

 

「資格を取れた」というのは、大きなリターンです。そこを中間目標にして頑張れることも、メリットになりますよね。

 

資格を取るメリット③:自分の能力を端的に説明できる

これも大きいと思っています。

 

「中小企業診断士です」というだけで、ある程度の能力を示すことができますよね。(ドヤれるとかじゃないですよ!)

 

これが無いと、「私は、経営・財務・法律・IT・経済学などに詳しく、現場のオペレーションや中小企業全体に対する理解も深く、プレゼン力もあり・・・」

名刺交換するときにそんな話をしますか?「長いわっ!」と言われてしまいそうです。

 

「ある程度の歳になったら名刺代わりの仕事の1つや2つ、無いのかよ!?」という突っ込みも理解できます。

でも、狭い業界・広い業界様々ですし、これまで実績が無い人も頑張りたいんです。私もあまりありませんでした。

 

資格を取るメリット④:信用力が上がる

一応これも。国家資格なので、特に官公庁や金融機関に対しては、一定の信用力がありますよね。

 

そもそも「コンサルタント」って名乗る人は大概怪しいですからね。違います?

 

メリットとデメリットのどちらが大きい?

さて、メリット・デメリットがいくつか出ましたね。見たところどうでしょう。どちらが大きいと思いますか?

 

ここまで来ると人それぞれです。

自分の人生ですから、責任を取れるのは自分だけ。あなたがどちらを選ぼうが、「知ったこっちゃない」です。

充分に考えて選んでいただければと思います。

 

番外編

番外編として、

  • 中小企業診断士の勉強をするだけで楽しい。
  • 資格ホルダーなので、取得資格が増えることが嬉しい。
  • 資格試験を受けて、合格発表を待つ時間がたまらない。
  • 合格したときに出るアドレナリンが快感。

という人たちも、僅かながらいらっしゃると思います。

こういう人たちは、別に資格に価値があるとかはどうでも良いわけです。

これはこれで別にいいですよね?

 

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それでも目指す、中小企業診断士

ここまで読んでいただき、「それでも中小企業診断士を目指したい」とお考えの方。素晴らしいと思います。

誰が何と言おうと関係ありません。自分の道を突っ走っていただきたいと思います。

 

  • もしかすると、途中であきらめてしまうかもしれません。
  • もしかすると、中小企業診断士になれたとして、「あまり意味が無かったな」と思うかもしれません。

 

でも、「全ての可能性を把握した上で意思決定した」のであれば、それほど後悔も無いんじゃないかと思います。

私も今のところ、全く後悔していません。むしろ、3年前、中小企業診断士を目指す道を選んで本当に良かったと思っています。

 

大事なのは情報

さて、中小企業診断士を目指すと決めたあなたに最後にお伝えしたいことは、「大事なのは情報」ということです。

 

恐らく最短でも1年、普通は2~3年、もしくはそれ以上かかることも珍しくありません。

また、一次試験は7科目、二次試験は4科目と、学ぶべきことは非常に多いです。

 

個々の論点ももちろん重要ですが、それ以上に

  • いつ
  • どの科目を
  • どれくらい勉強するか

がとても重要になります。

 

最も得るべきである情報は「合格者はどのように勉強してきたか?」という情報です。細かければ細かいほど良いです。

もしそういうものがあれば、一度と言わず二度三度、いや、ふと立ち止まった時などに、何度も読み返し、試験勉強中のバイブルとすべきでしょう。

 

ちなみに、私が2年がかりで独学合格した勉強法を、以下の3つの記事にまとめています。

科目ごとに、いつ、どれだけ勉強したのか、詳細な勉強時間も一緒に書かれており、私が知る限りでは細かさでは日本一の合格体験記です。

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あなたの勉強の手助けになれば、これほど嬉しいことはありません。

 

以上、私のブログ記事の完全なるステマでした!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

あっと、最後にもう1つ。

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え?誰に良いことがあるかって?

 

そんなの「私に良いことがある」に決まってるじゃないですか?

 

え?あなたに良いことは無いのかって?

 

そんなことは知りません。「知ったこっちゃない」ですよ。フフフ・・・。

 

ではまた!

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