来年こそは受かるぞ!
1回目の一次試験に落ちた私は、この気持ちを胸に勉強を再開します。
が、まだまだそう簡単にはいきません。中小企業診断士はやはり難関資格。勉強は大変です。
こんにちは。中小企業診断士のまっころです。
私が中小企業診断士に合格するまでの2年間の道のりを、合格体験記として時系列で書いていきます。
本記事「その2」では、1回目の一次試験に落ちてから、翌年の一次試験に合格するまでの1年間を書いています。
その1(勉強を始めてから1回目の一次試験に落ちるまで)、その3(二次試験に合格するまで)はこちらから。
- 1. 勉強10か月~22か月目、一次試験に合格するまで
- 2. 【勉強開始 10か月目】8月「さて、運営管理」
- 3. 【勉強開始 11か月目】9月「4科目目の経済学・経済政策へ」
- 4. 【勉強開始 12か月目】10月「マクロ経済学が分からない」
- 5. 【勉強開始 13か月目】11月「マクロ経済学がマジで分からない」
- 6. 【勉強開始 14か月目】12月「経済学・経済政策からいったん離れる」
- 7. 【勉強開始 15か月目】1月「マクロ経済をあきらめる」
- 8. 【勉強開始 16か月目】2月「経営法務に集中」
- 9. 【勉強開始 17か月目】3月「経営法務に苦戦」
- 10. 【勉強開始 18か月目】4月「引き続き、経営法務に苦戦」
- 11. 【勉強開始 19か月目】5月「ついに最終科目、中小企業経営・政策へ」
- 12. 【勉強開始 20か月目】6月「まさかの勉強時間激減」
- 13. 【勉強開始 21か月目】7月「月末に開き直る」
- 14. 【勉強開始 22か月目】8月「最後の追い込み」
- 15. 試験 1日目
- 16. 試験 2日目
- 17. 結果
勉強10か月~22か月目、一次試験に合格するまで
まずは、前回同様、勉強時間を表とグラフでまとめました。
全科目勉強していますが、なかなかの不安定ぶりです。
- 10月~12月
- 2月~5月
- 6月
あたりの勉強時間が少なめです。
理解できない時に、モチベーションが大きく下がり、勉強時間が減るのです。やっぱり独学は大変ですね。
それでは書いていきたいと思います。
【勉強開始 10か月目】8月「さて、運営管理」
内訳
全く受かる気が無かった1回目の一次試験を終え、すぐに運営管理の勉強を再開します。
あと1年かけて、財務・会計以外の6科目に合格できる力をつけなければなりません。
まずは、前回の記事で、暗記にこだわって勉強が全く進まなかった運営管理です。
「まず用語を暗記しないとダメ」という思い込みを捨て、覚えられない用語はテキストを片手に問題集を解きます。
なんとか9月中旬にはテキスト・問題集を一周することができました。
長かった・・・。本当に空白の5か月間が悔やまれます。
1日目の4科目である、
- 企業経営理論
- 財務・会計
- 運営管理
- 経済学・経済政策
は、用語の暗記は不要だと思います。問題を解いていくうちに覚えます。
どうしても覚えられない用語は出てくると思いますが、最後にまとめて暗記カードでも作って覚えれば良いのです。
テキスト・問題集・過去問をたくさんやったその頃であれば、絶対に今より簡単に覚えられます。
それよりもテキスト・問題集をどんどん進め、早く過去問にたどり着くことが大事です。これに気付くのに5カ月かかりました。
【勉強開始 11か月目】9月「4科目目の経済学・経済政策へ」
内訳
運営管理を終え、折り返し地点の4科目目となる経済学・経済政策の勉強に入ります。勉強を開始して11か月目の9月。
ようやく半分。まだまだ先は長いです。
さて、この科目。正直言って楽勝です。
前回の一次試験では、無勉強で56点取れた科目です。無勉強で56点であれば、ちょっと勉強すれば60点取れるでしょう。さっさと片付けて次に進みたいところです。
序盤のミクロ経済は順調に進みます。問題集の問題もサクサク解けます。楽しく勉強が進めれらました。
このまま順調にいくと思って突入したマクロ経済。
ヤバいです。全く意味が分からない・・・。
- 超過需要・超過供給
- 45度線分析・IS-LM分析・AD-AS分析
全く理解できません。
テキストを読んでも、問題集の解説を読んでも、ネットで調べても、全く理解できません。
診断士の勉強を開始してから、「何をやっても理解できない」ということが初めてで、ショックでもありました。
そして、徐々にモチベーションが下がっていきます。運営管理で5か月も空白期間を空けてしまった失敗を、また繰り返そうとしています。
【勉強開始 12か月目】10月「マクロ経済学が分からない」
内訳
目に見えて勉強時間が減ってきました。原因はただ1つ。マクロ経済が分かりません。
テキストだけでは理解は無理だと感じ、ネット上をいろいろと調べ、参考になりそうな書籍を2冊購入します。
- ティモシー・テイラー著:スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編
- デヴィッド・モス著:世界のエリートが学ぶマクロ経済入門
読みました。読んだのですが・・・、よく分からない。
どこが良く分からないかもよく分からない。
この本が参考にならないのか、私の理解が追い付いていないのか、それすらよく分からない。
完全に迷路です。
前回、運営管理の勉強が進まなかったのは、
- 暗記が面倒くさい
- 勉強がつまらない
という、あくまでモチベーションで何とかなりそうな原因でした。
でも今回は、いくら頑張っても理解ができません。
前回の56点は一体何だったのか・・・。ただの偶然だったことは間違いなさそうです。
【勉強開始 13か月目】11月「マクロ経済学がマジで分からない」
内訳
マクロ経済がまだまだ分かりません。
なんとか勉強は続けていました。ただ、1か月の勉強時間が5時間半程度って、少なすぎます。明らかに勉強していません。
本来テキストを読まなければならない通勤時間も、ボーっとスマホを眺めているだけでした。
こういうとき、予備校に通っていれば、いろいろな道がありそうですよね。
先生に質問したり、他の受講生に聞いてみたり。
独学ですから、情報源は、
- テキスト
- 参考書籍
- ネット上のブログ
くらいしかありません。いよいよ行き詰ってきました。
今考えると、さっさと飛ばしてしまえば良かったと思います。
まだ勉強をしていない経営情報システムや経営法務をやれば良かったのです。1か月も2か月も中途半端に勉強するくらいなら、その方がどれだけ効率が良いことか。
でも、「ここで逃げたら後で困る」みたいな、変な完璧主義に囚われてしまって、先に進めませんでした。
【勉強開始 14か月目】12月「経済学・経済政策からいったん離れる」
内訳
さすがにこの状況はマズイと思い始め、運営管理と企業経営理論の復習を始めます。
いつかはしなければならないことですからね。特に運営管理はまだ曖昧なところがいくつもありました。
でも、どこかで「マクロ経済から逃げている」という後ろめたさがありますから、なかなか集中できません。
【勉強開始 15か月目】1月「マクロ経済をあきらめる」
内訳
さて、正月休みを活用できたこともあり、急激に勉強時間が増えています。結果的に、一次試験の勉強期間で最も勉強した月になりました。
これまでの範囲を復習しつつ、新しい科目にも取り組んでいます。バランス良いですね。
で、苦労したマクロ経済ですが、結局は諦めました。
分からないものは分かりません。完全に吹っ切りました。
ちなみに、経済学・経済政策ですが、この年の一次試験で、84点という7科目中最高得点を獲得しています。本当に何が起こるかわかりません。
私は恐らく、「マクロ経済の本質を理解する」ことにこだわりすぎたのだと思います。勉強のゴールの設定が間違っていますよね。
ゴールはあくまで中小企業診断士になること。そのためには可能な限り60点以上取ること、そして、絶対に40点未満は取らないこと。
一次試験直前に完全に開き直り、
- 本質の理解を捨て、
- 問題を解くための理解さえ捨て、
- 問題に出そうなグラフの形を暗記する
という手段に出ました。
それがズバリ当たったんですね。皆さんも勉強の目的を間違えないようにした方が良いと思います。
そして、
- 経営情報システム
- 経営法務
という、苦手な暗記科目へ突入していきます。
2つとも大嫌いな暗記科目ですが、この2つは並行して勉強を進めていきました。
勉強を進めていくと、それぞれ違った課題が見えてきました。
それは、
- 経営情報システムは、
- テキストを読んでも全く面白くないし、よく分からない。
- でも、問題集や過去問をやると、それなりに点数が取れる。
- 経営法務は、
- 意外とテキストを読むのが楽しい。
- でも、問題集や過去問をやっても全く点数が取れない。
というものです。どうしたら良いのかサッパリ分かりません。
その結果、
- 情報システムを勉強しては、「う~ん、よく分からない。法務をやろう」
- 法務を勉強しては、「う~ん、全く問題が解けない。とりあえず情報システムをやろう」
と、どっちつかずになっていました。
- 暗記カードを作ったり、
- スマホの暗記用アプリを使ったり、
- エクセルに覚えるべき論点をまとめたり、
いろいろやりましたが、どうもしっくり来ません。
経営法務で行った「テキストをエクセルにまとめる」も役に立たなかった勉強法でした。
役に立たなかった勉強法はたくさんあります。
悶々としながら、しかし時は過ぎていきます。う~ん、焦る。
まだまだ道は長いです。
【勉強開始 16か月目】2月「経営法務に集中」
内訳
経営情報システムも不安ではありますが、どちらかといえば経営法務がヤバい。ということで経営法務に集中です。
経営情報システムは、
- HTMLやCSSの知識はあったし、
- SQLの問題はEXCELの知識の延長で行ける可能性もあるし、
- まあ、なんとなく選択肢2つには絞り込めそうな気もするし(根拠なし)
最悪でも足切りは無いかな・・・と。
で、経営法務が本当にヤバいです。
どれだけやっても点数が伸びない。
完全にモチベーション落ちてます。
【勉強開始 17か月目】3月「経営法務に苦戦」
内訳
経営法務に苦戦しています。
用語・法令はまあまあ覚えた気がするのですが、その状態で過去問やっても40点以下を連発。
「覚えたはずなのに解けない状態」が続きます。どうすればいいのか・・・。
今思えば、この科目に限らず「覚えたはずなのに解けない」というのは、全科目にあり得ることなんですよね。テキスト重視で勉強していると、どうしてもこうなります。
知識はやみくもに詰め込むのではなく、「問題を解くための知識」として整理されていなくてはなりません。そこが理解できていませんでした。
つまり、過去問をやった後の答え合わせが非常に重要なのです。そこで間違えた部分を徹底して覚える。選択と集中です。
当時は、ひたすらテキスト・問題集・過去問を回す「作業」に明け暮れていた気がします。
「作業」は勉強ではないんですよね。
【勉強開始 18か月目】4月「引き続き、経営法務に苦戦」
内訳
不安になって企業経営理論の復習なんかしていますね。科目合格は財務・会計だけですから、経営法務ばかり勉強している訳にもいきません。引き続き、経営法務に苦戦しています。
さて、頑張ってきた経営法務も、この辺りが限界です。
経営情報システムも、何とかなると言っても、過去問では50点前後を連発しており、合格点が取れるレベルとは到底思えません。とはいえ、こちらもそろそろ限界です。
これ以上やっても時間ばかりが過ぎていくので、
- 経営法務は足切りが回避できればOK
- 経営情報システムは50点とれればOK
と考えることにしました。
それであればなんとかなりそうです。こういった判断も時には必要ですが、やはり独学では決断が一歩も二歩も遅れてしまいます。
【勉強開始 19か月目】5月「ついに最終科目、中小企業経営・政策へ」
内訳
長かった・・・。遂に中小企業経営・政策に突入です。
またこれが暗記科目とのことで、気が重い・・・と思いきや、テキストはまあまあ楽しく読めました。
例えば、
- 個人商店などが非常に多い「小売業」の企業数が最も多い
- 少子高齢化が進んでいるから、「医療・福祉」の中小企業数は増加傾向
- 目新しいサービスを提供する店が増えているサービス業は、開業率が高く廃業率が低い
など、ここ最近の経済の動きと紐づけて覚えられることがたくさんあり、思ったよりもとっつきやすい印象でした。
ただ、それにしても覚えることが多い・・・。もう、ここは気合いしかありません。
中小企業政策は勉強した記憶がありません。
また、結局、中小企業白書は一度も読みませんでした。あれって読んで意味あるんですかね?
【勉強開始 20か月目】6月「まさかの勉強時間激減」
内訳
試験前のこの大事な時期に、一気に勉強から遠ざかります。まさかこんなことになろうとは。
6月14日~7月25日(なんと試験の10日前!)まで、勉強時間ゼロでした。
ちょうど5月あたりから仕事が忙しくなり、
- 残業・休日出勤続き
- 帰宅してご飯とお風呂を済ませたら12時過ぎ
- 休日出勤の代休を取っても1日中カフェで仕事
という感じでした。
2つの新しいプロジェクトの責任者となり、やりがいもあり、楽しかったので悔いはないのですが、勉強が全くできません・・・。
このままではマズいと思いながら、でも時は過ぎ・・・。
【勉強開始 21か月目】7月「月末に開き直る」
内訳
さて、一次試験の10日前。本当にそろそろヤバいです。
選択肢は2つ。
1つ目は、中途半端な状態で終わっている
- 経営情報システム
- 経営法務
- 中小企業経営・政策
の勉強をして、一次試験合格を目指す。
2つ目は、ある程度終わっている
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経済学・経済政策
の復習を行い、科目合格を目指し、
- 経営情報システム
- 経営法務
- 中小企業経営・政策
は無理をせず、次の年の合格を目指す。
どちらの策が良いでしょうか?
7月26日に決断します。
この年の合格は諦めました。
今年は、
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経済学・経済政策
の3科目合格を目指します。
財務・会計は昨年合格済みで、来年まで科目合格の権利を行使できます。
財務・会計は得意科目でしたので、得点源として受けるつもりでしたが、もういいです。一応受けますが、60点未満でも構いません。
今年落ちても、財務・会計の科目合格の権利は来年まで続きます。来年改めて受験し、
- 経営情報システム
- 経営法務
- 中小企業経営・中小企業政策
を科目合格すれば、一次試験突破が可能です。
しかし、ここ半年以上、この3科目の勉強に集中してきました。これを大きく方向転換しなければなりません。
しかも試験の10日前に!
さあ大変です。普通にやっていては復習が間に合いません。
覚えていない用語や論点はまだまだありましたが、全て無視です。
「過去問に出てきたところ、しかも、正答率が高い問題だけは絶対に解けるようにする」という方針で、
- 過去問を解く
- 間違えたところを徹底的に覚える
- 正しい回答ができた問題も、怪しいと感じたら徹底的に覚える
- 正答率が低い問題は無視
ということを、徹底的にやりました。
もう必死です。もっとちゃんと細かいところまで勉強したいですが、時間がありません。選択と集中で、出る可能性が高いところに集中するしかないのです。
・・・。
今、思えば・・・、
今、思えば、この最後の10日間にやった勉強が、一次試験の最も効率的な勉強法でした。
これをずっとやれば良かったのです。これをすれば、
- 運営管理の序盤で用語の暗記に苦労したり
- 経済学・経済政策のマクロ経済の理解に苦しんだり
- 経営情報システムや経営法務の、細かな用語の暗記に苦しんだり
といったことは無かったのです。
「過去問を解く→間違えた問題を徹底的に見直し、解けるようにする」の繰り返しを愚直に行うだけです。
私はいつの間にか、
- テキストの用語をどれだけ暗記するか?
- 問題集を何周回すか?
- 過去問を何年分やるか?何周回すか?
といったことに気を取られ、「問題を解けるようにし、60点取れるようにする」という点から目をそらしていました。
この最後の10日間が無ければ、一次試験の合格は100%ありませんでした。もしかしたら、こうして追い詰められたことが、逆に良かったかもしれません。
この10日間の勉強方法は本当に当たりました。試験当日、試験問題を見て、本当にそう感じたのです。
【勉強開始 22か月目】8月「最後の追い込み」
内訳
さあ、最後の追い込みです。
この勉強法が当たったと実感するのは試験当日ですから、この時点ではこの勉強を続けて良いのか、まだ分かりません。
でも、これをやるしかありません。本当に最後の追い込みです。
経営法務と中小企業経営・政策の勉強をちょっとだけしているように見えますが、これは1日目の夜と2日目の朝です。
試験当日までは、
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経済学・経済政策
しか勉強していません。
最後の10日間を全力で駆け抜け、遂に試験当日を迎えます。
何度も言いますが、今年の目標は、
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経済学・経済政策
の3科目合格です。一次試験に合格できるとは思っていませんでした。
試験 1日目
試験1日目。
財務・会計は、科目合格を使うこともできましたが、得点源として申し込んでいました。
申し込んだ上で受けないと、0点になってしまいますし、科目合格の期限を延ばしておきたい(今回60点以上取れば、科目合格の期限を1年延ばすことができます)ので、財務・会計も全力で問題に取り組んでいます。
1日目が終わった時点で、まあまあの手応え。科目合格の希望が見えてきました。
試験終了後、会場の出口で、
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
の解答速報を受け取ります。
早速採点すると、
- 経済学・経済政策:84点
- 財務・会計:60点(実際は64点でした)
との結果。「よし!経済学・経済政策は合格!財務・会計の科目合格の期限も延ばせた!」
というガッツポーズをした直後、ある考えが頭をよぎります。
「あれ?経済学・経済政策の84点って良すぎないか?このままいくと、2日目がまあまあ悪くても合格できてしまうのでは・・・?」
そして、その夜、運営管理の解答速報がKECから発表されます。早速チェックすると・・・
正答率77%!(配点は分からないので、正答率で計算しています。実際は81点でした。)
企業経営理論はまだ分かりませんが、昨年の59点よりも手応えはあり、60点は取れていると考えられました。
「これは・・・、2日目に足切りがなければ合格できてしまうのでは!?」
気づくのがあまりに遅すぎます。
私は、この時点になってもまだ、一次試験の本質を理解できていませんでした。
一次試験は、
- 平均60点以上
- 40点未満の科目が1つも無い
これで合格できます。
私はどこか、「全科目の勉強が完璧じゃないと受からない」と思い込んでいました。
今年の目標は、
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経済学・経済政策
の3科目合格でしたが、
- この3科目+財務・会計で高得点を獲得し、
- 残りの3科目は60点取れなくても良いが、足切りは回避し、
- 合計で420点以上獲得して合格する
という戦略も、充分考えられたのです。
そして、結果的にはその通りになりました。
その時は分かりませんでしたが、結果的に1日目の4科目で310点(平均77.5点)取っており、70点の余裕がありました。
つまり、2日目の3科目が全て40点でも合格です。でも、残酷なことに、1科目でも39点以下があれば不合格なのです。
そこで、すぐ思ったのが「中小企業経営・政策がヤバい!」
経営情報システムは、過去問でまあまあの点数が取れており、50店前後を目標にしていました。
経営法務も過去問では点数を取れていませんでしたが、それでも40点は取れそうな気がしていました。そして何より、たくさん勉強しました。
というか、以前、
- 経営法務は足切りが回避できればOK
- 経営情報システムは50点とれればOK
と考えたはずでしたが、すっかり忘れていました。
この2科目はなんとかなりそうです。
しかし、中小企業経営・政策は違います。
- 中小企業経営は勉強時間が圧倒的に少なく、しっかり暗記できていない
- 中小企業政策は勉強した記憶があまりない
- 昨年、唯一、足切りである30点を取ったのがこの科目
という状態です。
1日目の出来が良すぎて、合格の希望が見えてきただけに、逆に焦り出しました。
1日目の夜と2日目の朝、テキストと問題集をやりまくります。もうよく覚えていませんが、必死でした。
「中小企業経営・政策の足切りさえ回避できれば受かる!」
そう思い、必死でテキストの内容を頭に詰め込みます。
試験 2日目
朝から中小企業経営・政策のテキストと問題集を読み漁りながら会場へ。
まさかこんなことになろうとは。嬉しい誤算です。
まだ空いていない会場の前に座ってテキストと問題集を読み漁ります。「最後の復習をしている熱心な受験生」に見えたでしょう。
でも違います。復習じゃないです。今、覚えてます。
さて・・・、怒涛の2日目が終了。記念受験のはずだったのですが。
経営情報システムはまあまあの手応え。簡単だったなという印象でした。目標の50点は取れてそうです。
経営法務はやたら難しいと感じましたが、40点は取れている気がしていました。
経営法務はその後、解答速報が出たのでチェック。48点でした。上出来です。(この時点では、法務の8点底上げを知りませんでしたので、実際は56点でした。でも48点であれば上出来です。)
そして中小企業経営・政策・・・分かりません!
出来たかどうかも全く分かりませんでした。ドキドキしながら翌日の発表を待ちます。
結果
経済 | 84点 |
財務 | 64点 |
経営 | 71点 |
運営 | 81点 |
法務 | 56点 |
情報 | 60点 |
中小 | 54点 |
合計 | 470点 |
見事合格!しかもまあまあ高得点!
心配した中小企業経営・政策は54点とまあまあでした。
最後の1日に詰め込んだ知識で、何とか乗り切ることができました。準備不足で試験に挑む方も多いと思いますが、最後まであきらめてはいけませんね。
そして怒涛の二次試験の勉強に入っていきます。
ちなみにこの時点で、「二次試験の問題すら見たことない」状態。どうなることやら。
結果的に、この年の二次試験に見事合格。中小企業診断士になることができました。
二次の筆記試験までの怒涛の2か月半はどうだったのか?
この2か月間は、「その3」でさらに細かく「1週間単位」で書いていきます。